-葉酸-


葉酸

葉酸の効果効能

葉酸はビタミンB群の一つで、細胞が生成される時に、細胞の遺伝子DNAを作る補酵素として働きます。葉酸は胎児の神経管欠損症を予防しますので、妊娠前や妊娠中の婦人には必要なビタミンです。葉酸は活性酸素によって傷ついたDNAを修復する作用があるので、がんの予防効果があります。また葉酸が不足するとホモシステイン血症や巨赤芽球貧血(悪性貧血)になり、エネルギー源のアデノシン三リン酸(ATP)の生産が少なくなるので、元気が無くなり精力不足になります。


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葉酸は細胞を生成

胎児や新生児は細胞の生成が盛んに行われ、成人になっても細胞が再生され、絶えず新しい細胞に入れ替わっています。この時アミノ酸から遺伝子DNAや、遺伝子をコピーしたリボ核酸RNAが作られますが、葉酸はこのとき補酵素として細胞の生成を促進させます。

葉酸は胎児に必要

葉酸は胎児や新生児の発育に欠かせないビタミンですが、新生児の神経管欠損症を予防する効果もあります。

神経管欠損症は先天性奇形で、葉酸が不足すると神経系に重大な障害を起こします。神経管欠損症の発症は妊娠初期の排卵後25日前後なので、葉酸の摂取は妊娠前からでないと、間に合いません。妊娠中の方はもちろん、妊娠を望んでいるまたは適齢期の婦人の方は、普段から葉酸を摂る必要があります。

葉酸のがん予防

葉酸は遺伝子DNAを作る時に必要ですが、DNAが活性酸素で傷ついた時も働きます。傷ついたDNAは修復しないと、がんの原因になります。傷ついたDNAを修復するは、酵素メチルトランスフェラーゼで、その働きを葉酸が助けるのです。メチルトランスフェラーゼはアミノ酸からDNAを生産する時や、メチオニンからサミー(S-アデノシルメチオニン)を作る時にも働く酵素でもあります。

葉酸と悪性貧血

葉酸によるホモシステイン血症の予防

心臓病や脳梗塞の危険因子の1つに、血液中のホモシステインと呼ばれるアミノ酸があります。血液中のホモシステインが増加しますと、活性酸素を発生させ血管を傷つけて、血管を弱めます。このため心臓病や脳梗塞が発生しやすくなるのです。

ホモシステインは必須アミノ酸のメチオニンを、代謝する時にできる副生物質です。このホモシステインを分解するには2つの方法があります。1つはホモシステインを葉酸とビタミンB12を使って、メチオニンに戻す方法と、もう1つはビタミンB6を使って、システイン(アミノ酸)に変換する方法です。

このようにホモシステインは、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸などのビタミンB群を使うことにより、減らすことができます。葉酸はモシステインを消去する、重要なビタミンなのです。

葉酸が不足する原因

葉酸はアルコールを大量に飲むと、腸からの吸収が減り、腎臓からの排泄も進むので、不足します。アルコール依存症患者に、葉酸不足の人が多くみられます。

その他には、妊娠やがんなどでも、細胞分裂が盛んになりますので、葉酸をより必要としますし、薬物の摂取でも葉酸は消費されます。

改善が期待できる症状

動脈硬化 がん 心臓病 脳卒中 貧血 不妊症

葉酸を含む食品

ほうれん草 カブ レバー 枝豆 春菊


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葉酸の飲み方

1日250マイクログラムを目安に食後服用してください、上限は1000マイクログラムです。葉酸はビタミンB群の仲間ですので、他のビタミンB群と一緒に摂ると効果的です。 

抗がん剤と併用しますと、アレルギー症状を起こす可能性がありますので、抗がん剤を服用している方は使用しないでください。


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